ご挨拶

代表挨拶

 国際科学オリンピックは、高校生を対象とする国際的な科学のコンテストであり、日本でも多くの国際オリンピック予選が開催されています。 国際天文学オリンピック( IAO: International Astronomy Olympiad) は1997年に組織されて以降毎年開催されていますが、未だかつて日本からの代表派遣はありませんでした。

 私が IAO を知ったのは中学校在学時、天文部で活動する中で学校の枠を超えた学習ができる機会が欲しいと思い、日本でのイベントや海外の高校の天文科目の教材について調べていた時のことでした。 私自身の選手としての出場は叶いませんでしたが、今年度こうして国際大会運営委員会とのコンタクトが取れ、長年の夢であった日本の中高生の IAO 出場およびそれに向けた研鑽と交流の場の提供ができることを大変嬉しく思います。

 知的好奇心や学問への興味を打ち明けられるような同好の士にたくさん出会い、互いに情熱をぶつけられる場を提供できるのは、学校や地域コミュニティにはない全国規模の大会ならではの強みであると考えています。 中高生の時に参加した科学オリンピックやクイズの全国大会、サマースクールや留学プログラムでのご縁は大学生になった今でも続いており、そういったご縁が繋がりこうして日本天文学オリンピック委員会を立ち上げられたことには感謝してもしきれません。

 今年度のIAO日本代表派遣および日本天文学オリンピックの継続的な開催は、委員会だけでは達成できない非常に大きな目標です。皆様からのご支援とご協力をどうか宜しくお願い申し上げます。

岡本沙紀(2022年6月)

相談役挨拶

 中高生が参加する国際的な科学オリンピックは、報道でもしばしば取り上げられています。しかし、天文学に関する科学オリンピックについては、日本からの出場のルートはありませんでした。 今回、科学オリンピック出場の経験を持つ大学生たちが中心となって、日本天文学オリンピック委員会が立ち上げられ、国際天文学オリンピック国際大会へのルートが切り拓かれました。

 私自身は、科学オリンピックを経験しておりませんが、縁あって本取り組みに関わるようになりました。 学生から話を聞き、科学オリンピック参加は充実した素晴らしい経験であったこと、その後の進路でも大きなプラスになっていることなど、科学オリンピックについてとてもポジティブな印象を持っていることを知りました。 学生たちは、「高校時代に天文の国際大会があればぜひ出場したかった」という思いから、粘り強く準備を重ね、委員会を立ち上げました。2022年10月イタリアで開催される国際天文学オリンピックへの参加募集が始まると、意図を理解した中高生たちから熱い反響がありました。 今後は、出場者の決定と共に、希望する中高生を対象としたトレーニング・イベントも予定されています。 天文学に関する国際大会を目指す環境づくりは、国際大会の出場者だけが利益を得るというものではなく、それを目指す中高生の天文学を学ぶモチベーションとなり、天文分野の裾野を広げることにも大きく貢献することでしょう。

 今回の取り組みは試行的な意味もあります。初めての取り組みゆえに課題となることもあるとは思いますが、解決されていくことでしょう。大学生たちは、継続的な取り組みになるよう法人組織設立の準備も行っています。 私は熱意と真摯さに満ちた優秀なメンバーに感銘を受け、応援する気持ちで相談役となっています。

 出場を目指す中高生、環境づくりに奮闘する大学生たちに、温かいエールをいただけましたら幸いです。

相談役 井上毅(2022年6月)

iaojapan

日本天文学オリンピック委員会